こちらの記事は「私たちはどうかしている(わたどう)」9巻のあらすじ・ネタバレ・感想をお届けいたします!
「わたどう」8巻は新章の幕開けとなり、火事から10か月後の様子から、ついに3年後の現在へと進んでいきました。
五月雨亭の選定会にて、椿と七桜は対決することとなり、最後には思わぬ形での再会を果たしましたね!!
椿の不自由になりつつある目のことは、光月庵の人間は一人も知らない様子でした。
七桜は「光月庵を自分のものにする」と励んでいますが、椿の事情を知ってしまった今、七桜はどうするのでしょうか?!
栞や女将の、記者:高橋の動きも気になるところです…!
それではさっそく参りましょう♪
『わたどう9巻ネタバレあらすじ&感想!ついに動き出す栞!』と題してお届けしてまいります!!
Contents
私たちはどうかしている(わたどう)9巻のあらすじネタバレ!
【お知らせ】本日発売のBE-LOVE2月号に「私たちはどうかしている」42話を載せてもらっております❗
雑誌に載っているのを見ると必死で描いてよかったなぁてしみじみ思います😢来年から月1連載になりますが今まで以上に濃密な内容になるよう頑張りたいと思います✨ pic.twitter.com/mee4GkowEQ— 安藤なつみ (@natumiando) December 28, 2018
七桜がいなくなってから3年が経った今でも、ふと七桜の顔を思い浮かべている椿…
そんな椿も栞に出かけようと声を掛けたり…椿に思いを寄せ続けている栞との関係にも、そろそろ動きが見えてくるのでしょうか…?
まずは「わたどう」9巻のあらすじをどうぞ♪
わたどう9巻のあらすじ
【お知らせ】本日発売のBE-LOVE3月号にて「私たちはどうかしている」43話掲載中です(^-^)
まだまだ秋の和菓子が活躍中です✨
よろしくお願いしますm(__)m花がすみに置いてあるくまのぬいぐるみ、名前は「わさんぼん」です🐻(命名・多喜川) pic.twitter.com/KysAPjw0HO
— 安藤なつみ (@natumiando) February 1, 2019
月日が経ち、光月庵に復讐を誓う七桜は、多喜川の力を借りて金沢に「花がすみ」をオープンさせた。光月庵を葬るため和菓子の選定会に勝負をかける七桜。
一方、七桜への思いをようやくふっきった椿も再起。選定会会場でふたたび出会った二人に緊張が走る。しかし、椿の身体には異変が……。亡き母への気持ちと椿への偽らざる気持ち。二つの相反する感情が七桜を、そして椿を翻弄する!
引用:U-NEXT
椿への偽らざる気持ち…再び出逢って、椿の事情を知って、七桜はまた揺れ動いているのでしょう。
気になることばかりですが、まずは選定会の勝負の行方が大変気になりますよね!
光月庵が勝つのか…うーん、やっぱり勢いに乗ってる花がすみかもしれません…
それではみなさん、気になる勝負の結果・ネタバレに参りましょう!1
わたどう9巻の確定ネタバレ|七桜のことが好きだった多喜川
光月庵の火事から6ケ月後、七桜は白山市の小さな和菓子屋「和沙」に住み込みで働いていました…ご夫婦とパートが1人のこの店は、光月庵から出たばかりの七桜にはすごく安心できる店だったのです。
多喜川の協力のおかげで誰にも知られずに病院から去ることができた七桜…それから多喜川は毎週お店に来て七桜の様子を見に来ており、店主から恋人なのか?と言われるほどでした。
七桜はやがて、お店から上生菓子を任されるようになり大喜びしました(小さいけどあったい店。小さい頃描いた夢。ここでなら叶えられるかもしれない)しかしそんなある日、警察が七桜を尋ねて店にやってきます…
警察は光月庵の火事の日、どこで何をしていたのかと尋ねてきました…戸惑う七桜に警察は「その頃、光月庵の若旦那と婚約をされていましたよね。大旦那からずいぶん辛く当たられていたようですね。恨んでいたんじゃないですか?」
「見たと言う人がいるんですよ。あの日、あなたが大旦那の部屋に入っていくのを」と…七桜には女将の顔が浮かびました(あの人だ。ママの時みたいに、私のことも…)
警察が帰って店を閉めると店主はテレビをつけます…すると偶然にも光月庵が映り、女将がインタビューを受けており「長い歴史の中には辛いこともあったでしょう」と訊かれた女将はこう答えます。
「18年前でしょうか。家に鬼が入り込んできたときには本当に心を悩ませました。優しい主人に取り入って店をダメにしようとした職人がいたんです。でも、神様はちゃんと見てくださっているんですね」
「その鬼には天罰が下ったんですよ。悪いことは出来ませんからね。そういう卑劣な人間には職人を名乗ってほしくないですわ」七桜は思わずテレビを消し、店主は驚きました。
(忘れたい。忘れたいのに…)七桜は震え、上着も持たずに雪の中を飛び出していきました(きっとまた警察が来る。あの店にはもういられない…)
あてもなく彷徨っていた七桜は、雪に足を滑らせて崖から落ち、足からは血が流れています…(もう疲れた…ごめんねママ)母を想いながら、七桜の意識は遠のいていきました。
どれ位経ったでしょうか、七桜は「七桜ちゃん!」と呼ぶ声で目を覚ましました…声の主は多喜川で、衰弱した七桜をおぶって吹雪の中を歩き出しました。
「びっくりしたよ。店に行ったら七桜ちゃん帰ってないって聞いて…頼むよ、今日は僕ぜんざいを食べたいから!」そう言われた七桜は「ごめんなさい…多喜川さん…色々」と謝ると、再び意識を失いそうに…
多喜川は七桜に「ダメだ七桜ちゃんしっかり!起きろ!君がいなくなったら誰がお母さんのことを思い出すんだ!」と言い、七桜はハッとし、目を開けました。
「全部消えてしまうんだよ?優しさも温かさも!お母さんは二度死ぬことになるんだ、七桜ちゃん!」そう言われた七桜の脳裏には、母からの手紙が浮かんでいました。
百合子と樹は中学時代に出逢い、付き合っていた二人は叶わぬ恋をしていました…「叶うことならいつか私の作った御菓子を光月庵で出せたらな。よく二人で歩いた桜の小道…それを模した羊羹がいいと思う」
「いつか二人の子供が出来て、その子が御菓子を作る子になったらその御菓子を最初に教えるの。叶わないのは分かっています。私じゃ女将になれない事…でもささやかな夢なの。思い描くだけで私は幸せになれる」
母の手紙は樹からのものより、書いたのに出せなかった手紙が多くありました…女将がいる限り、母は死んでもなお汚され続ける…そう思った七桜の脳裏には一瞬、椿の顔がよぎり、涙がこぼれますが…
「多喜川さん…力を…貸してください…いつか必ずお返しします…もっと修行します」と…そして七桜はさらに大粒の涙をこぼしながら「私に、店をください」と言うのでした。
ーーーママの叶えられなかった夢は私が本物にする。それ以外もう何も望まないーーー
わたどう9巻の確定ネタバレ|約束を捨てて椿が守ったもの
ーー五月雨亭の庭で…「誰かいるのか?」椿の言葉に七桜は息をのみました(見えてない?椿…目が見えてないの?)七桜は思わず椿に手を伸ばしましたが、栞の姿が見えて慌てて隠れました。
栞の声にハッとした椿の視界は徐々に戻り、栞の姿を認識しました…椿は近くに誰かいたような?と振り返りましたが、去って行きました…隠れていた七桜は椿の目が見えていないことに驚きを隠せませんでした。
そして選定会の結果が椿に伝えられます…選ばれたのは光月庵でした(「花がすみ」…そんなに気にするほどの店じゃなかったか…)椿はホッとし、栞も喜びました。
一方、花がすみでは…残念がる多喜川に、七桜は全く落ち込む様子もなく「予想はしてましたから。言ったじゃないですか。選定会の目的は勝つことじゃないって」と言いました。
多喜川は「でも七桜ちゃんの御菓子はこの世で一番おいしい。それで、椿くんとは会ったの?」と訊きますが「会ってない」と目を合わせずに七桜は答えました。
そして思い出していました…東京で修行していた時(一口ですぐにわかった。椿が作ってないって)一度だけ東京で光月庵の御菓子を食べたことがあり、絶望しました…
(これだったの?あの火事の日、私との約束を捨てて椿が守ったものは…光月庵を自分のものにしたかっただけ。御菓子を作ることじゃない。そんなもののために、私はすべてを失ったんだ)
しかし…(目が悪いから?だから御菓子を作らなくなったの…?)五月雨亭での椿の様子が気になりましたが…(関係ない。椿がどうして御菓子を作らないかなんて、私にはもう…)
ーー翌日、椿は眼科に来ていました…医者からはこのまま放っておくと失明の可能性が高いと言われ、愕然としました。
手術をしても回復までに数か月~数年、あるいは完治しないこともあると…(1月の園遊会で下手な御菓子を出したら…店の信用は今度こそなくなる)椿は「今は…手術できません」と言って帰りました。
椿は同じ病院にいる大旦那の元に立ち寄りました…車いすに座ったまま無表情の大旦那…火事のときからずっとこんな様子でした。
椿は「これも…おじいさんの呪いですか?」と呟き、園遊会の御菓子を作ることを決意しました(俺が絶対に作る。それあで、この目が持ってくれるのを祈るしかない)
椿が光月庵に戻ると、客間で女将が選定員だった議員と話しています「選定員の中に他にも話に乗ってくれる人がいたんですよ。じゃなかったら他の店に決まるところでしたよ。たしか「花がすみ」だったかな」
襖の向こうで聞いていた椿は、カッとなって襖を開け「今の話…どういうことだ」と睨みつけて女将に言いました…女将がたじろぐ議員に手土産を渡して見送ると、椿は「選定員に手を回したのか?」と訊きました。
悪びれる様子もなく「そんな甘い考えでのれんを守れると思ってるの?ただ守るだけじゃない。1番であり続けるのよ。この店の為だったら地獄に落ちる覚悟だってある。あなたも同じよね?」
そう言って椿に詰め寄る女将…「あんたと同じ血が流れてると思うと、本当に反吐が出る」と椿は言って客間を出ました。
そこにはちょうどお茶を持ってきていた栞の姿が…「幻滅したでしょう。本当なら五月雨亭に本当のことを話して、他の伊勢に園遊会の権利を譲る…それが正しい行動だ。でも…俺は園遊会の御菓子を作る」
「栞さんも早く出て行った方がいい」と言って椿が去ろうとすると、栞が「…私、椿さんの歩き方が好きです。歩き方の美しい人には、きっと神様が道を与えてくださってるんだと思うんです」
「椿さんの選択は正しくないかもしれないけど、間違ってはないと思います。幻滅なんてしません。絶対に何があっても」とまっすぐ椿を見て言うのでした。
(花がすみ…なんなんだ…この妙に気になる感じは…)椿は確かめようと思い、五月雨亭の亭主に電話を掛けました…店の場所を聞くと、椿はすぐに向かいました。
その頃…さきほどの議員が手土産の袋を持って歩いていると、女性とぶつかり、袋が落ちました…潰れてしまったかも、と謝る女性に、議員は亥の子餅だから大丈夫と言いました。
すると「光月庵さんの亥の子餅ならきな粉がまぶしてありますよね?落ちてしまったかも」と女性が言うので、ずいぶん詳しいですねと議員が言うと「私も和菓子をやっているもので。「花がすみ」という小さな店ですけど」
この女性とは七桜でした…「花がすみ?」議員が選定会のことを思い出していると「お詫びにお茶でもいかがですか?すぐそこですので」と言って七桜がにっこり笑いました。
ーー椿は「花がすみ」の店の前で、名前の意味を考えていました…(花がすみ…遠くから花が霞がかったように淡く見えること。咲き誇る桜の花が…)
わたどう9巻の確定ネタバレ|私は「さくら」なんだよ
七桜は議員に花がすみの「亥の子餅」を出しました…一口食べた議員は「いやぁうまい!選定会の時も思いましたがホントに印象深い御菓子をつくりますね。これを5つ包んでもらえるかな?」と言いました。
そしてそこへ椿が入ってきました…ずいぶんとこじんまりした店に驚きますが、ショーケースん並んでいる御菓子たちを見て、椿はなんだかしっているような気がして見惚れていました。
すると「あれ?君は…へぇ、光月庵の若旦那もライバル店が気になったのかな」と議員が声をかけてきました。
「お待たせいたしました先生」…(この気持ちは愛なのか憎しみなのか)聞いたことのある声に振り返ります「七桜・・・」名前を呼ぶも、言葉が続きません。
七桜も椿の姿に驚きますが、椿の前を通り過ぎ「どうぞ先生。本日中にお召し上がりください」と接客を続けました…(まぎれもなく七桜だ。髪がずいぶん伸びた…それに…少し痩せた?)
議員が出て行くと「七桜、なんでこんなところに…」と椿が声をかけるも「お客様、お待たせして申し訳ありません。お持ち帰りでよろしいですか?」そう言ってシラを切ろうとする七桜。
椿は「季節の上生をここでいただく」と言いました…何桜が持ってきたのは「ふくべ」で、縁起がよく子孫繁栄のシンボルにもなっていると説明しました。
最後に「光月庵も正しく実り多き繁栄を迎えますように。それではごゆっくり」と言って中に入ろうとする七桜に「なんなんだ「花がすみ」って。こんな…光月庵の近くに店を構えて…」
椿がそう言うと「自分の店を出すのが夢だったの。喜んでくれてもいいんじゃない?」と七桜が答えます…(違う。俺が訊きたいのは…)「そうじゃない!なんで、あの火事の日!」
「どうして何も言わずに消えたんだ!」そう言われた七桜は「あの日待っていたら…何か変わったの?椿あの時聞いたよね。今までのことは全部嘘だったのかって。そうだよ。全部嘘だった」
「だってそうでしょう?ママを殺人者にした人のこと好きになるわけない。私は「さくら」なんだよ?椿」と冷たい表情で答えました…(誰だ…これは誰だ…)黙る椿に七桜は続けます。
「椿だってあの火事の日、私の約束より、一番大事なものを取りに行ったでしょ?、でもあれは、私のものだから」椿が何か言い返そうとすると「御菓子が乾いてしまいますよ」と中から多喜川が現れました。
驚く椿に「ここは彼女と二人の店だから。彼女は僕の大事なパートナーなんだよ。彼女を傷つけることは許さない」と多喜川は七桜を抱き寄せて言いました。
「お客様、御菓子をお求めでなければお帰り下さい」とすべてを拒絶するような声で七桜に言われた椿は、店を出て行くしかありませんでした。
(会わなければよかった。幸せだった思い出だけ残して。大事にしまっておけばよかったんだ)「七桜…」と呟き、椿は悲痛な表情を浮かべます…(忘れていたんだ。会えばまた憎しみが生まれることを…)
ーー翌日、光月庵には五月雨亭の女将が来ていて、姉の経営する和倉温泉で和菓子をセットにした温泉プランを実施したいから協力してほしいとのこと…
頼んでおきながら、歯切れの悪い女将に理由を尋ねると「…それが、姉は別の店も気にしているようで…それは「花がすみ」さんです」と…すると光月庵の女将は「無名の店では観光客は喜びませんわ」と言いました。
椿は少し考え「それでしたら「花がすみ」さんと一緒にやるっていうのはどうですか?」と提案すると、どちらの女将も驚きました。
しかし五月雨亭の女将は喜び、さっそく週明けに五月雨亭の炉開きで顔合わせをし、炉開きの御菓子を花がすみ、締めの御菓子を光月庵が準備することに決まりました…(七桜…俺も渡すつもりはない。絶対に)
女将は毎回「花がすみ」という無名の店に邪魔されてイライラが募っていました…その頃、七桜の元にも五月雨亭の女将から電話が来ており、何かあるんじゃないかと多喜川は警戒しています。
そして再び電話が鳴ります…これまで取引していた業者からで、小豆を降ろせないと言われました(やられた、またあの人に…)七桜の頭には、女将のかをが浮かぶのでした。
ーそして炉開き当日…椿と女将は五月雨亭の女将に姉である「湯宿こみち」の女将を紹介されました。
そして花がすみの店主がきていないこと気づいた女将は、仕事が引き受けられなかったのだろうと心の中で笑いました。
まずは御菓子をどうぞと「亥の子餅」を出され、女将は急いでほかの店に頼んだのかしら?と思いました…温泉の女将や光月庵から一緒に来ていた山口と城島が御菓子を食べて「触感が楽しい」と褒めると…
女将も一口食べ「これはどちらのものなんですか?」と訊くと「花がすみさんですよね。どちらにいらっしゃるんですか?」と椿が言いました。
「お茶の席には不相応だからと、隣の部屋でお待ちになっているんですが…やっぱりお呼びしましょう」…そこへ七桜と多喜川が現れました。
女将や城島たちが驚くなか、椿はじっと七桜を見つめるのでした。
わたどう9巻の確定ネタバレ|「湯宿こみち」に来た七桜と椿
七桜の姿を見て光月庵のメンバーは驚きを隠せません…「どうして隣の部屋に?堂々と茶会に参加なさればよかったじゃないですか。こんな立派な御菓子を作ってらっしゃるのなら」
椿がそう言うと「少し不安だったんです…どうしてか突然業者さんからいつもの小豆を変えなくなってしまって。使い勝手の悪い小豆であんを作ったものですから」と七桜は答えました。
すると五月雨亭の女将が「小豆の業者さん紹介しましょうか?」と言うので七桜は喜び「今度は末永くお付き合いさせていただきたいです」そう言って女将の顔をちらっと見ると、下を向いて悔しそうにしていました…
炉開きも終わる頃、湯宿の女将が椿と七桜に、一度「湯宿こみち」に泊まりに来ませんかと提案…実際に旅館の空気や雰囲気を感じてもらって、どんな御菓子にするか考えてもらいたいと。
椿はぜひ、と即答…(ほかの店と共同でやるなんて椿らしくない。おまけに相手は私なのに…)七桜は警戒しながらも「ぜひよろしくお願いします」と答えました。
お開きになると、女将は職人を先に帰らせて椿と2人になりました…「知ってたのね。花がすみの店主があの女だってこと」女将がそう言うと椿は、
「今度は小豆業者ですか。そんな姑息なことをしても七桜には通じませんよ。七桜…「さくら」は光月庵を乗っ取ろうと考えている。それに18年前、お父様を殺したのは自分の母親じゃないと信じている」
そう言いました…「私じゃないわよ。そのことはあなたが証明してくれたでしょ」と言う女将…18年前のあの夜、七桜の母と自分の父が一緒にいるのを見た椿はショックを受けました…
女将と一緒に寝床に着いた椿は一睡もできず、女将がずっと隣にいてくれたことを椿は今でもよく覚えていました。
「まさか…まだあの女に気持ちがあるとかじゃないでしょうね」女将はそう訊きますが、椿は無視して帰っていきました…(まさかまた現れるなんて…光月庵を乗っ取る?冗談じゃない)
ーーその頃、城島は帰っていく七桜を追いかけていました「七桜さん!今までどうしてたんですか…?ずっと心配してたんですよ、急にいなくなって…」
そう言われた七桜は「ごめんなさい…城島君には感謝してる。今は自分のお店を持って頑張ってるの。城島君もきっと夢を叶えてね」と言って帰っていきました。
ーー週末、七桜と椿は「湯宿こみち」に来ていました…部屋は隣り合わせで、七桜は部屋からの景色を楽しみながらも、隣に椿がいると思うとなんだか落ち着きません。
しばらくすると、旅館の女将が懐石料理で二人を歓迎してくれ、椿と七桜は向かい合わせで夕食をとることに…二人きりでシーンとしている中、椿が沈黙を破りました。
「どんな御菓子を考えてる?もうなにかあるんだろ?」と…一緒にする仕事だから隠す必要もないと思った七桜は、海鮮づくしのような和菓子の御前で、一つのお盆に色々な和菓子を盛ると話します。
「あんみつの寒天を海の色にしたり、最中を貝殻にしたり海を感じるものにしたいの。それも秋の海!秋の味覚をいっぱい使って…」目を輝かせて楽しそうに話す七桜を見て、椿は昔を思い出しました。
そして椿は「海はやめたほうがいい」と淡々と言いました…椿はさらに「和倉にはたくさんの俳人が訪れて句を残している。それを模した御菓子はどうかと思ってる」と話しました。
七桜は「ちょっと地味じゃないですか?」と反論し、お互いムキになって言い争ううちに顔が近くなり、二人はハッとしました。
「うちと一緒の仕事をなんでわざわざ引き受けたの?」と七桜が聞くと椿は、七桜を見つめて「さぁ…」とだけ答えました。
夕食が終わり、部屋に戻った七桜は椿のことが気になっていました…(あの目…何を考えているかわからない。椿のペースに飲み込まれる)
そして来る前に多喜川に言われたことも思い出していました…「このまま進めていいんだよね?光月庵の乗っ取り。和倉から戻ったら七桜ちゃんの気持ちも変わってるんじゃないかと思って」
七桜がボーっと考えていると、露天風呂が女性の入浴時間ですと仲居が知らせてくれたので、ゆっくりしに行こうと思い向かいました。
ーーその頃、栞は城島から花がすみの店主が七桜だと知らされました…動揺する栞に、椿を手に入れるのは無理だと言う城島…
「だって見たことないだろ?椿さんの本当に怒ったとこや照れたたりしたとこ。あんたには基本優しいもんな。そういう顔を見せるのは七桜さんだけだ。叶わないんだよ、誰も…」
ーー七桜が露天風呂に入ると、なんとそこには椿が…七桜は慌てながら「どうしてここにいるの?!」と訊くと「30分前から男性の時間だぞ!」と言う椿…さらにほかの男性客が入ってきた様子…
椿は七桜を隠すように七桜に背を向けて岩陰の前に座りました…七桜は椿の背中を見つめ、肌を重ねたことを思い出しました。
ーー光月庵の椿の部屋で、一人座っている栞…「こんな暗い部屋で何してるの?」女将がそう訊くと「女将さん、私…妊娠してるみたいなんです。椿さんの子供です」と言うのでした。
私たちはどうかしている(わたどう)9巻を読んだ感想!
私たちはどうかしている9巻読み!光月庵を出た七桜…月日は経ち、復讐のため自分の店を持つ。そして和菓子の選定会で椿と再会する…!亡き母への気持ちと椿への想い…入り交じって七桜も揺れてしまうね!想いはあるのに出会うと傷つけあってしまう…これが山嵐のジレンマか!#私たちはどうかしている pic.twitter.com/DxLs9Rd3V4
— ゆーきゃん (@yukyan_1101) July 5, 2019
「わたどう」9巻のネタバレ、いかがでしたか??
七桜に会いに行った椿は、まるで別人のような七桜にショックを受けたことでしょう…
だから一緒に仕事をして、本当にあの頃の七桜はもういないのかどうか、確かめようと思ったのではないでしょうか…?
そんな中、露天風呂で鉢合わせとは驚きの展開でした!
椿の目のこともありますし、七桜の気持ちがまた揺れ動きそうですよね。
と思ったら栞の妊娠告白…絶対ウソ!と思いますが…女将はこれを利用して何かしてくるのだろうと思います。
3年も経っているけれど、それぞれの想いを誰も過去のことにはできていなかったんだなと感じました…苦しい…!!
SNSの反応もご紹介していきます♪
SNSの反応は?
「私たちはどうかしている」9巻おもしろすぎた。
なんでこうなっちゃったんだろうって思いながら読んでる…七桜も椿もお互い惹かれあってるのに…_(´ー `」 ∠)_
まあそれは置いといて、多喜川さんに嫉妬する椿が見たい!!!です!!!
あと歴代表紙の椿、七桜に夢中すぎてかわいい。 pic.twitter.com/GHXp1L0Hgy— リリチコ (@ririchi__ko) April 14, 2019
『私たちはどうかしている』
感想🌸42話
このお話で多喜川さんのことがさらに好きになりました💕七桜をおぶって雪の中を歩くシーンがとても感動的でした😭✨
そして、七桜のお母さんの樹さんへのお手紙が切なかったです😢#わたどうA #わたどう— なつみかん🍍 (@mikan_4300) August 30, 2019
『私たちはどうかしている』
感想🌸44話
やっと2人がちゃんと再会しましたが、椿がとても苦しんでいるようで、読んでいてとても切ない気持ちになりました😭💔
そして、多喜川さんが椿から七桜を引き離すのがカッコよくて、キュンとしてしまいました💕#わたどうA #わたどう— なつみかん🍍 (@mikan_4300) August 30, 2019
私たちはどうかしている」9巻
栞さんなんなの!!!笑
45話の露天風呂どうなるの!!
続きが気になり過ぎて。。
誰が椿のお父さん殺したの!!
知りたい続きみたいー!笑— 紺 (@tpjmujmxqa) April 14, 2019
本当に、なんでこうなっちゃったんだろうと思ってしまうんですよね。
ここまでくると、感情移入も激しくなりがちです(笑)
そして多喜川ファンには嬉しい9巻だったようですね♡
わたどう9巻の確定ネタバレまとめ
【お知らせ】平成最後の「私たちはどうかしている」は45話☺️本日発売のBE-LOVE6月号に掲載されております。現状をアメコミ風に表現してみました(^o^)ちなみに和倉温泉の泉温は89度でゆで卵が作れるそうです♨️私も旅館のお土産にゆで卵をいただきました☺️ pic.twitter.com/KWZavGdEpH
— 安藤なつみ (@natumiando) April 1, 2019
「わたどう」9巻のネタバレあらすじ&感想をお届けしてまいりました!
今回はなんだか胸が苦しくなる展開だったと思います。
七桜と椿が再会しないことには、もちろん物語は進まないのですが…
顔を合わすことがなければ、こんなに複雑な苦しい気持ちにならなくて済んだのに、なんて思いながら読んでいました。
ラストでは城島から現実を突きつけられた栞が、女将に妊娠していると告白…おいおいおい。
嘘だと思っていますが、またまた波乱が巻き起こりそうです!!
…もう早く次に行きましょう!!
ということで『わたどう9巻ネタバレあらすじ&感想!ついに動き出す栞!』はここまで!
お読みいただきありがとうございました♡
次回の「わたどう」10巻のネタバレあらすじ&感想もお楽しみに♪